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生きること・学ぶこと
文:吉田公平

第三十三回

「対話についての心得――『論語』の言葉――」


『論語』は孔子の言行録が主であるから、対話の場面は少ない。
その少ない中にあって孔子学団の講学風景をよく示しているのが、先進篇二十六条の師弟問答である。

孔子が子路・曽晢・冉有・公西華にそれぞれの志をたずね、弟子が思い思いの志を述べたところ、孔子が曽晢の言い分に賛同したという記録である。孔子その人の気象を象徴する一場面を画いて出色の一幕である。門人が問い、師が答えるという形ではなくして、師が問い一門人の答えに師が賛同するという構成が対話を成立させている要因であろう。

今『論語』を読み返すと、もはや通用しないなと思われるものと、今でも意味があると思われるものとに二分される。
対話に有意義な語録をて一つ二つ紹介してみたい。

「子曰く、人の己を知らざるを患えず。人を知らざるを患う。(学而篇)
他人がわたしを評価してくれないことを気にかけたりせずに、むしろ自分が他人を評価していないのではないかと気にかける。他者を掛け値なしに理解してありのままに評価すると言うことは容易ではない。

人はえてして世間は自分を正統に評価してくれないといって不遇感を抱きやすい。
だからこそ名馬を発掘した伯楽の喩えが語られる。
それは所詮は他者の振る舞いである。自分の思惑通りに「高く」評価してくることはない。
ましてやうぬぼれを忘れがちである。むしろ、自分が他人をありのままに理解し評価しているか否かを考えて見よ。

「子曰く、君子は衿にして争わず。群して党せず。(衛霊公篇)」
素敵な人間は誇りは高いが他者と争わない。集団を形成しても党派は作らない。
先に述べた子路篇の「君子は和して同ぜず。小人は同じて和せず」も同じ主旨。
徒党を組んでしまうと数の論理に依存して勝利を獲得しようとするから、そこに対話が成立する余地はない。

「子曰く、君子は言を以て人を挙げず。人を以て言を廃せず。(衛霊公篇)」
素敵な発言をしたからといってその発言者を丸ごと評価して挙用したりはしない。
発言者の人格が悪いからと言って、その人の発言を全面否定をしたりはしない。
人格と発言を分けなさいということである。人格と発言が往々にして一致しないことがあることを前提にした発言である。

素敵な人だからと言ってその人の発言を鵜呑みにしないこと。嫌なやつの発言にも取るべき者があることを注意する。
その通りであろうが、実際の対話の場面では、この箴言はとても大事ではあるが、感情的にはなかなかすんなりとは行かないと言うのが人情であろう。

しかし、時にはこの人情を殺さなければならないときもある。



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