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生きること・学ぶこと
文:吉田公平

第二十回

「暖かい」


人が「暖かい」と感ずるのは何度ぐらいなのだろうか。

八世紀に頃のパリにはサハラ砂漠の砂塵が飛来したという。そのころのパリは寒かったのだろうか。

体感温度の基本は幼少期に作られるというが、昭和二十年代は寒かった。雪もたくさん降ったし、氷柱もできた。霜柱が立ったから麦踏みもした。全館吹き抜けの茅葺きだったから、室外と室内の温度差はたいしてなかった。暖は炬燵・あんか・火鉢・かまど・囲炉裏の火であった。

夏は冷房などなかった。暑かったが団扇・蚊帳でやり過ごした。暑さで倒れる人がたまにはいたが、寒さを越すのが特に年寄りには難儀だった。

当節、温暖化が激しいというのに、自然の生活を楽しむか原発反対の家庭でもない限り、冷暖房の機器を備え付けていない家はない。人間が弱くなったのか。だから弱くなったのか。自然の中で体感を養うということはなくなった。生まれ落ちたときから温度管理する

文明の機器が「快適さ」を作り、そのおかげで長寿国になった。

北海道・富良野出身の先輩が冷蔵庫の恩恵を語ってくれたことがある。

零下二十度の冬に摂氏五度前後を保持する冷蔵庫内は野菜が凍らないと。冬でも凍らない冷蔵庫は北国の冬の食生活をがらりと変えたのだと。寒さは凍らせるが暑さは腐敗させる。冷蔵庫の普及が食中毒を少なくした。保存のために塩分を多量に使う必要が無くなったことが血管障害を少なくした。室内暖房が脳疾患を減らした。家庭の電化がもたらした恩恵は大きい。

しかし、これは化石燃料の消費と現金収入を基礎にした生活様式である。この二つがあやしくなった時に、人はこの快適さを棄てられるか。



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