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糸川英夫の日本の未来への警告
編:瀬川昌昭

第八回

「いざとなれば日本との関係を切っても生きていける欧米諸国」


1987年4月に糸川英夫著『日本が危ない〜危機逆転への戦略〜』が上梓されている。

数ある糸川博士の著作のうちでも、本書は未来予測と言う意味で卓越した内容を持つ一冊だと思う。当時博士はイスラエル大使館のアドバイサーを務めておられた関係でユダヤに関する記述が多いが、25年後の今日、パレスチナ紛争で苦悩するイスラエルと言う国を理解する上でも大変参考となる書である。
今回は本書の中の一節「いざとなれば日本との関係を切っても生きていける欧米諸国」を読み返してみたい。
1987年と言えば日本経済の絶頂期、ビジネスマンが世界を肩で風を切って闊歩していた時代だったが博士はこの日本経済の繁栄を“大破局への予兆”と見破っていた。25年後の今日の日本が手にとるように映し出されている。

『日本が危ない』 第二章「ゴキブリ日本人」の繁栄ボケより

『このように日本は国際的に四面楚歌の状態にあるにもかかわらず、一部には、「それだけ日本の経済力が強くなった証拠だ。円高というのは、日本の通貨が国際的に価値をもつようになったことだから、むしろ喜ばしいことだ」などと言っている人がいる。
私に言わせれば、こうした楽観論は モ繁栄ボケモ としか表現のしようがない。
もう日本に長く住んでいるトーマス・インモースというキリスト教の牧師さんが、こんなことを言っておられる。
「日本は一生懸命ビデオをつくり、自動車をつくり、その分野で世界一でしょう。欧米との摩擦も、どこかでどうにかなると考えている気配がある。十年先、二十年先にどういう反撃がくるかを考えていない。それは、欧米諸国にとって、ぎりぎりの存在のために、どうしても日本から輸入しなければならないものは一つもないということです。いざとなれば、日本からすべての輸入品を切り捨てても存在が可能だ」
欧米人は日本製の自動車がなくても生活に困ることはない。カラーテレビにしろ、ビデオにしろ、それがなければ生きていけないというものではない。日本から輸入しなくても、国産品で間に合わせることができる。日本が世界各国に輸出しているもので、人間生存のベースになっているものが、一つでもあるだろうか。
それに対して、日本はどうか。石油が来なくなったら、日本はどうなるか。食料が入ってこなくなったら、どうだろうか。生存の原点になるものを外国に頼って、生存のベースにならないものばかりを輸出して得意になっていると、そのうちひどい目にあう―――この牧師さんは、そういっているのである。』


中国経済の大躍進が連日伝えられる今日この頃である。一時日本の電化製品で溢れた中国市場は、今や中国製品がトップシェアを奪っている。いずれ中国製は世界のトップを次々と占める結果になって行きだろう。世界中で日本の存在感が薄れつつある現状を見るにつけ、25年前糸川博士が「日本が危ない!」と叫び続けておられた気持ちが痛いほど伝わってくるのである。

それにしても日本の政・官・財の危機感の希薄さはどうしたことなのだろうか? 糸川博士の切歯扼腕する姿が目に浮かぶ。



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